自分の視点だけでは、本質に近づけない
- hirovideocreator
- 23 時間前
- 読了時間: 5分
〜本質を見極めるための3つの視点〜

前回のブログでは、本質を見極めることの重要性について考えました。
表面に見えているものだけを見ていると、考えられる答えは限られてしまう。
一方で、その奥にある目的や理由まで考えることができれば、今まで見えていなかった新しい答えや可能性が生まれてきます。
では、そもそもなぜ、私たちは物事の本質を見極めることが難しいのでしょうか。
私はその理由の一つに、私たちはいつも、まず「自分の視点」から物事を見ているからではないかと考えています。
今回は、本質に近づくために必要な「3つの視点」について考えていこうと思います。
人は自分の視点から物事を見ている
私たちは、目の前で起きている出来事を、そのまま見ているように思っています。
しかし実際には、これまでの経験や知識、価値観などを通して物事を見ています。
同じ出来事を見ても、人によって感じ方や捉え方が違うのはそのためです。
以前のブログで、私は「信念」について書きました。
信念とは、自分が正しいと信じる考えや価値観であり、私たちの判断や行動を支えるものです。
信念があるからこそ、迷ったときに進む方向を決めたり、困難な状況でも行動を続けたりできます。
しかしその信念が強いほど、自分の見方だけが正しいと思い込んでしまうこともあります。
例えば
「自分の考えは間違っていない」
「普通ならこう考えるはずだ」
「この方法でなければうまくいかない」
と思っていたとしても、それは事実そのものではなく、自分の経験や信念から生まれた解釈かもしれません。
つまり、信念そのものが本質を見るのを邪魔するわけではありません。
自分の信念から生まれた考えを、事実そのものだと思い込んでしまうことが、本質に近づくのを難しくしているのではないでしょうか。
本質を考えるための3つの視点
自分の見方だけにとらわれず、本質へ近づくためには、少なくとも3つの視点から物事を見る必要があると考えています。
・自分の視点
・相手の視点
・第三の視点
まず「自分の視点」とは、自分がその出来事をどのように見て、何を感じ、なぜそう考えているのかを知ることです。
次に「相手の視点」とは、相手が何を見て、何を感じ、どのような経験や信念から、その言葉や行動を選んでいるのかを考えることです。
そして「第三の視点」とは、自分と相手のどちらが正しいのかを決める視点ではありません。
一度両者の立場から離れて、
「実際に起きている事実は何なのか」
「そもそもの目的は何だったのか」
「物事全体を見たときに、本当の問題はどこにあるのか」
と考える視点です。
自分の提案に反対されたとしたら
例えば、仕事で自分が出した提案に、相手から反対意見が出たとします。
自分の視点だけで考えると、
「なぜ、この提案の良さを分かってくれないのだろう」
「相手は新しいことをやりたくないだけではないか」
と感じるかもしれません。
しかし、相手の視点から考えると、違うものが見えてきます。
相手は、
「この提案によって、仕事が増えるのではないか」
「失敗したときに、誰が責任を取るのか」
「自分たちの意見が反映されないまま、話が進んでいるのではないか」
と感じているのかもしれません。
もちろん、これも自分が想像しただけであり、本当の理由だとは限りません。
ただ、相手の立場や信念を考えることで、「相手は理解していない」という最初の見方とは、別の可能性が生まれてきます。
そして、第三の視点から物事全体を見直してみます。
すると本当の問題は、提案の内容ではなく、進め方にあるのかもしれません。
提案の目的が共有されていないことや、誰が何をするのかが分からないことが、反対の原因になっている可能性もあります。
自分と相手のどちらが正しいのかを考えるだけでは、意見はぶつかったままです。
しかし、お互いの見方から一度離れ、「本来の目的は何だったのか」と考えることで、最初とは違う問題や答えが見えてくることがあります。
「なぜ」と「具体的には」を繰り返す
3つの視点から考えるだけでなく、もう一つ必要だと思うのが、「なぜ」と問い続けることです。
表面に現れている言葉や行動に対して、
「なぜ、そう考えたのか」
「なぜ、それが必要なのか」
「なぜ、その問題が起きているのか」
と問いかけることで、その奥にある目的や理由へ近づいていきます。
ただし、「なぜ」だけを繰り返していると、考えが抽象的になったり、自分の想像だけで原因を決めてしまったりすることもあります。
そこで、「具体的には」という問いも必要になります。
「具体的には、何が起きているのか」
「具体的には、どの部分が不安なのか」
「そう考える根拠となる事実は何なのか」
「なぜ」で物事の奥にある目的や理由を探り
「具体的には」で実際に起きている事実を確かめる。
この二つを行き来することで、漠然としていた問題が少しずつ明確になり、本質へ近づくことができるのではないでしょうか。
見つけた答えも、一つの仮説にすぎない
ここで忘れてはいけないのは、3つの視点から考え、「なぜ」を繰り返して見つけた答えも、絶対的な正解ではないということです。
それは、現時点で自分が考えた、一つの仮説にすぎません。
相手の考えを完全に理解することは難しく、実際に確かめてみなければ分からないこともあります。
だからこそ、相手に質問してみる。
自分の伝え方を変えてみる。
考えた方法を、小さく試してみる。
そして、相手の反応や結果を見ながら、また考え直す。
つまり行動とは、最初から正解を実行することではなく、自分の考えが本当に合っているのかを確かめるための「テスト」なのかもしれません。
本質とは、自分の頭の中だけで見つけられる、たった一つの正解ではありません。
自分の視点を疑い、相手の視点を考え、物事全体を第三の視点から見直す。
そして「なぜ」と「具体的には」を繰り返しながら、少しずつ近づいていくものなのだと思います。
次回は、今回生まれた仮説をどのように行動へ移し、そこから新しい答えや突破口を見つけていくのか。
「行動は常にテストである」という考えについて、さらに掘り下げていきたいと思います。
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