時間とともに生きるということ/現在編
- hirovideocreator
- 2025年12月17日
- 読了時間: 8分
更新日:2025年12月24日
〜「今」をどう生きるかで、未来も過去も変わっていく〜

はじめに
前回のブログでは、「過去」をどう扱うかについて考えてきました。
過去は終わった出来事ではなく、価値観や判断の癖として、今の自分の内側に生き続けていること。
そして、過去の感情を理解し、他人の視点や知識も取り入れながら、必要以上に過去に縛られないことの大切さをお話ししました。
過去を正しく扱えるようになると、私たちは少しずつ「反射的に生きる状態」から離れていきます。
では、その “現在” とは、どんな時間なのでしょうか。
今という瞬間は、ただ流れていく時間ではありません。
どれだけ動くか、どこで立ち止まるか、何を考え、何を選ぶか。
そのすべてが、未来の方向を静かに決めています。
今回のブログでは、「現在」という時間をどう捉え、どう扱えば、未来につながる選択ができるのか。
過去を整えたその先にある、“今を生きる視点” について掘り下げていきます。
▼ この記事でお話しすること
今この瞬間の行動と選択が、そのまま未来の方向を形づくっている。
前に進む前に、自分が今どんな状態にいるのかを正確に把握することが必要。
選択肢の多さは不安ではなく、未来を調整できる余白である。
自分の行動が過去・未来・今のどこを起点にしているかで、現在の質は変わる。
現在の選択によって、過去の出来事の意味は書き換えられていく。
現在は「未来を創り出す時間」

現在は、ただの通過点ではありません。
「今どうしているか」は、そのまま未来の方向を形づくっています。
今、何に時間を使っているか
今、どんな選択を繰り返しているか
今、どんな姿勢で物事に向き合っているか
これらはすべて、未来の自分の「下書き」のようなものです。
みなさんはこんな経験はないでしょうか?
「時間ができたらこれを学ぼう!」そう思っていたのに、気づけば仕事や日常に追われ、その “時間ができる日” は来ないまま数年が過ぎていた。
気づいたときには、「やろうと思っていた自分」そのものが、もう遠くなっていた。
私は、未来に対しての “負の後回し” は、なるべく避けたほうがいいと思っています。
「もう少し落ち着いたら始めよう」
「余裕ができたら動こう」
けれど現実には、その “落ち着いた時” はなかなか来ません。
仮に来たとしても、もうやる気やエネルギーが残っていないこともあります。
だから未来を変えたいと思ったとき、本当に見るべきなのは「今」。
この瞬間を大事にするべきなのです。
特別な決断はいりません。
今日どこに時間を使うのか。
今日どんな行動を取るのか。
その積み重ねが、未来をつくっていきます。
自分の「現在地」を知るということ

次に必要になるのが、その「今」において、自分はどこに立っているのかを知ることです。
現在を生きるうえで欠かせないのは、前に進むことでも、無理に動くことでもありません。
まず、自分の現在地を把握することです。
余裕があるのか、いっぱいいっぱいなのか
前を向いているのか、過去を見ているのか
未来を意識しているのか、ただ流されているのか
これは、良い・悪いの話ではありません。
サボっている時期も現在。
立ち止まっている時間も現在。
迷っている瞬間も、すべて現在です。
問題は、「止まっていることや迷っている」ことではありません。
それに気づかないまま、日々を消費してしまうことです。
忙しさの中にいると、自分が前に進んでいるのか、それともただ消耗しているだけなのか、分からなくなりがちです。
「今日は何をしていたんだろう」と思いながら、何も思い出せないまま1日が終わることもあります。
そんな状態では、進む判断も、休む判断もできません。
現在地が分からなければ、どこへ向かうかも、いつ休むかも決められないのです。
だから、現在を正確に見ることは、自分を責めるためではありません。
次の一手を選ぶための、静かな準備なのです。
選択肢が多いことは、迷いではない

では、現在地が見えたあとに必要になるのは何でしょうか。
それが、選択肢を持つことです。
選択肢が増えると、人は逆に不安になることもあります。
「決められない」
「迷ってしまう」
そんな感覚が出てくると、つい「これしかない」と思い込もうとします。
そのほうが楽だからです。
考えなくて済むし、失敗したときの言い訳も用意しやすい。
でもその状態は、選んでいるようで、実は「選ばされている」状態でもあります。
自分軸で現在を生きるとは、完璧な答えを出すことではありません。
選べる状態をつくること。
それだけで、現在の質は大きく変わります。
選択肢が多いということは、迷いが増えることではありません。
もし片方が難しくても、別の道へ切り替えられる。
そういう “微調整の余白” があるということです。
未来は、1本の道ではなく、いくつも分岐を持った地図のようなもの。
少し方向を変えたり、立ち止まったり、回り道を選ぶこともできる。
選択肢を増やすために、特別なことは必要ありません。
本を1冊読むだけで、誰かと10分話すだけで、「これしかない」と思っていた選択肢が、意外と1つではなかったことに気づくことがあります。
こうした小さな行為の積み重ねが、「選べる現在」を静かにつくっていきます。 詳しくは以前のブログを記載してあります。
過去・未来・「今」─どこから動いているか

今この瞬間の行動は、大きく分けて次の3つのどこかを起点に生まれています。
過去を起点にした現在の行動
(反省・後悔・恐れなどに影響されて動く)
未来を起点にした現在の行動
(なりたい姿・理想・目標を見据えて選ぶ)
今だけを起点にした現在の行動
(快楽・逃避・衝動を優先して動く)
どれが正解で、どれが間違い、という話ではありません。
ただ、自分はいま、どこを起点に動いているのか。
それを自覚しているかどうかで、現在の質は大きく変わります。
たとえば、
過去の失敗を思い出した瞬間、体が固まって動けなくなる
未来の理想ばかりを見て、今の行動が空回りしてしまう
今の楽さを優先し、あとから違和感や後悔が残る
こうした経験は、多くの人に思い当たるものだと思います。
人は、理屈で判断してから動いているようで、実際には感情が先に反応し、あとから理由を探していることがほとんどです。
だからこそ、現在を生きるというのは、常に正しい選択をすることではありません。
その咄嗟の反応に気づき、一拍おいて「いま、どこから動こうとしているのか」を見直す。 この「起点への自覚」こそが、現在を “選べる時間” に変える最初のスイッチです。
そして、その小さな余白を持てるかどうかが、 現在を “流される時間” にするか、“選べる時間” にするかを分けていきます。
現在は、過去の意味さえも更新していく

最初に、現在は「未来をつくる基点になる」とお話ししました。
けれど実は、現在はそれだけでなく、過去の意味を更新していく時間でもあります。
もちろん、過去の結果そのものを変えることはできません。
起きてしまった出来事は、消すことも、なかったことにもできない。
しかし、その出来事にどんな意味を与えるかは、いまこの瞬間の選択によって、いくらでも変えることができます。
たとえば、過去の失敗を、
「自分はダメだ」という理由にすることもできる。
「次はこうしよう」という判断材料にすることもできる。
同じ出来事でも、どちらに変わるかを決めているのは、過去ではなく “現在” です。
大切なのは、過去を否定することでも、忘れようとすることでもありません。
過去をいったん受け入れたうえで、いま、その経験を何に使うのか。
そこに目を向けることです。
現在に活かされた過去は、ただの出来事ではなくなります。
反省は知恵に変わり、失敗は判断の精度を上げる材料になる。
そうして少しずつ、過去そのものの意義や意味づけが、静かに更新されていきます。
過去は、現在を生きるための「材料」であって、立ち止まるための理由ではありません。
まとめ
現在は、過去と未来のあいだにある、ただの一瞬ではありません。
過去の扱い方が整うことで「選びやすい現在」が生まれ、その現在の選択が、未来の方向を静かに決めていきます。
頑張るのも現在。
休むのも現在。
立ち止まるのも、進み出すのも現在。
どれが正しいかではなく、それを自分で選んでいる感覚があるかどうかが大切です。
「今、自分は何を起点に動いているのか」
「今、この選択は未来につながっているか」
この問いを持つだけで、現在はただ消えていく時間ではなく、人生を設計するための時間に変わっていきます。
次回は、この「現在」の積み重ねの先にある 「未来」 について、さらに掘り下げていきます。
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