カナダ生活6年間で1番学んだこと
- hirovideocreator
- 17 時間前
- 読了時間: 4分
〜正しいと間違い、答えが ある と ない〜

はじめに
6年間カナダで暮らし、日本に戻ってから、
ようやく一つのことを言語化できるようになりました。
私は、何かを失ったのではない。何かを壊したのでもない。
ただ、自分の中の “当たり前” が通用しなくなった。
日本にいたときの基準。
正しいと思っていた常識。
安心できる判断軸。
それらが、海外という環境の中で、少しずつ揺らいでいった。
最初は違和感でした。
次に戸惑い。
そしてやがて、面白さに変わっていった。
この6年間で起きたのは成功でも失敗でもない。
“視点が増えたことによって、正解が一つでなくなった” という経験でした。
そしてそれは、私の仕事観や生き方にまで影響しています。
今回は、その揺らぎの話です。
▼ この記事でお話しすること
日本の基準を当たり前だと思っていた自分が、初めて揺らいだ瞬間。
正解を待たずに動く友人を前に、自分の臆病さに気づいた。
失敗を避ける選択を重ねることで、自分を守っていたという事実。
他人との比較は成長ではなく、自分の正しさを守る防御だった。
正解を探すのをやめたとき、初めて「自分で選ぶ」という感覚が残った。
苛立った待合室

怪我をして病院に運ばれた日。
診察まで3時間以上待たされました。
専門医に診てもらうまで1週間以上。
正直に言うと、腹が立っていました。
「日本ならこんなことはない」
私は心の中で、カナダの医療を見下していました。
日本の方が正しい。日本の方が優れている。
そう思っていた。
でも周囲は誰も怒っていない。
それがここでは普通だった。
そのとき初めて気づきました。
“普通” だと思っていたものは、ただ自分の育った基準にすぎない。
それでも私はまだ、正解を手放せませんでした。
羨ましかった挑戦

ある友人がいました。
スポーツショップで働きながら、サングラスブランドを立ち上げようとしていました。
資金もない。
保証もない。
それでも動いていました。
私は言いました。
「すごいね、応援してる」
でも心の中では、こう思っていました。
「それは無謀だ」
そして同時に、はっきりと感じていました。
羨ましい。
彼は正解を待っていない。
私はずっと、整った答えを探している。
彼が怖くないわけがない。
でも、彼は動く。
私は動かない。
その差は能力ではなかった。
覚悟の差だった。
私は安全に依存していた

視点は増えました。
日本の良さも、海外の良さも理解できるようになった。
でも行動は変わらない。
私は「失敗しない道」を選び続けていました。
遠回りしない方法。リスクの低い選択。確実な未来。
挑戦していないわけではない。
でも、必ず逃げ道を残していた。
本音を言えば、
私は傷つきたくなかった。
失敗が怖いのではない。
「間違っている自分」を認めるのが怖かった。
私はずっと、正解の中にいることで自分を守っていた。
でも気づいた。
正解の中にいる限り、自分は更新されない。
進化とは、新しいことを学ぶことではない。
自分の正しさを壊すことだ。
ここでようやく、私は自分を疑い始めました。
比較という逃げ道

ある日、仕事をしていて思いました。
「自分の方が他の人より多くやっているのではないか」
その瞬間、私はまた正解を持ち出していました。
自分の基準で、他人を測る。
でも冷静に考えると、私は自分の意思でその量を選んでいる。
相手は、相手の基準で動いている。
比較は、正しさを守るための “安心装置” でした。
相手が間違っていると思えれば、自分は正しいままでいられる。
でもその構造に気づいたとき、私はようやく手放しました。
どちらが正しいかではない。
ただ、選び方が違うだけ。
答えはない。それでも選ぶ

6年間で学んだことは単純です。
人生に、用意された正解はない。
環境が変われば答えも変わる。
立場が変われば正しさも変わる。
無数にある選択肢の中から、そのときの自分がどれを選ぶか。
それだけです。
正解を握っていれば安心できる。
でも止まる。
問い続ければ不安になる。
でも広がる。
私は今、正解よりも問いを選びたい。
正しいかどうかではなく、自分が選ぶかどうか。
6年間で得たのは成功ではない。
正解がなくても、自分で選べるという感覚でした。
まとめ
振り返ると、この6年は「正解」を壊していく時間でした。
苛立ち。羨望。恐れ。比較。
そのすべてが、私の中の正解依存をあぶり出しました。
人生は、答えのある問題ではない。
答えのない問いを、その都度、自分で選び続けること。
だから今は、正解を探すよりも、問い続ける。
間違えても、選ぶ。
それが、私がこの6年間で得たものです。 ブログ一覧に戻る
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