選択がつくる人生|経験から学んだ、成長のヒント④
- hirovideocreator
- 10月19日
- 読了時間: 7分
〜迷い、後悔、そして決断。 ― 自分の選択を「正解」に変えていく力 〜

はじめに
前回の「恐怖と向き合う力」では、行動を止めるブレーキとなる“恐怖”をどう受け入れるかをお話ししました。
しかし、恐怖を乗り越えたあとには、もう一つの壁が現れます。
それが―― 「選択」 です。
どの道を選ぶのか。何を優先し、何を手放すのか。
それはいつも迷いを伴います。
今回のテーマは、その「選択の重さ」と「後悔との向き合い方」。
私自身の経験を交えながら、どうすれば後悔を力に変え、自分の軸で決断していけるのかを考えていきます。
▼ この記事でお話しすること
選択とは何か
何かを得ることと同時に、何かを手放すという “人生の構造” 。
大きな選択と向き合う勇気
カナダへ渡る決断から学んだ、“行動が人生を動かす瞬間” 。
大きな選択が教えてくれた、自己成長のプロセス
自分で決めた道が、自分を深く知るきっかけになる。
後悔の中にある「正しさ」と「間違い」
後悔を “停滞” ではなく “成長” へ変える視点。
選んだ道を「正解」にしていく
選択を磨き続けることで、人生そのものを豊かにする。
まとめ
あなたの人生をつくるのは、“今この瞬間の選択” 。
1.選択とは何か

人生は、選択の連続だと思います。
朝起きて何を食べるか、どんな服を着るか。
そんな小さなことも含めて、私たちは毎日、何かを選びながら生きています。
でも、本当に悩むのは、人生の分かれ道に立たされたとき。
進学、転職、独立、挑戦――。
誰もが一度は「どっちを選べばいいんだろう」と迷ったことがあるはずです。
私はこう思っています。
選択とは、「何かを得ること」と同時に、何かを手放すこと」。
一つを選ぶということは、他の可能性を同時に手放すことでもあります。
だから、どんなに慎重に考えても、選択には常に“痛み”が伴います。
でも、その痛みの中にこそ、成長があります。
迷って悩んで、やっとの思いで選んだその一歩に、「自分がどう生きたいのか」という意思が現れるからです。
その “得ること” と “手放すこと” の両方が、私たちを少しずつ前へと進めてくれる。
得ることで視野が広がり、手放すことで身軽になり、ようやく次の景色が見えてくるのです。
2.大きな選択と向き合う勇気

私の人生で最も大きな選択のひとつは、「カナダに行く」と決めたことでした。
でも、実はその決断に迷いはほとんどありませんでした。
心の中では最初から「行く」と決めていたんです。
ずっと「このままでいいのだろうか」という違和感を抱えていました。
だから、カナダという選択肢が見えたとき、それは “挑戦” であり “必然” だったのかもしれません
もちろん、不安はありました。
英語も話せず、海外で暮らすのは初めて。
周囲からは「今さら行ってどうするの?」という声もありました。
それでも心は揺れませんでした。
「行かない後悔の方が、ずっと大きい」と感じていたからです。
出発の日、空港へ向かうバスの中で、私は意外なほど落ち着いていました。
「やっとここから始まる」という静かな安心感があったのです。
その瞬間にあったのは、興奮でも恐怖でもなく、静かに燃えるような覚悟。
あの選択をしたことで、私は初めて「自分の人生を自分で動かす」感覚を知りました。
それは今でも、私の中に残る大切な “原点” です。
3.大きな選択が教えてくれた、自己成長のプロセス

大きな選択をするとき、人は必ず自分自身と深く向き合うことになります。
なぜなら、その選択は “自分が何を大切にしているか” を映し出す鏡だからです。
私の場合、カナダへ行くという選択は、自分が本当に何を求めているのかを知るきっかけになりました。
「安定」よりも「成長」を選んだことで、自分の中に眠っていた価値観が少しずつ明確になっていったのです。
また、自分で決めた選択には、自然と “責任" が伴います。
誰かに決めてもらったことではないからこそ、「結果も自分で受け止めよう」という意識が生まれる。
うまくいかなくても、誰のせいにもできない。
でも、その分だけ、自分の行動や決断に対して誇りを持てるようになる。
そして何より、自分が “本当に大事だと思うこと” を中心に選択するようになると、人生が少しずつシンプルに、そして幸福になっていくのを感じます。
周囲の意見や比較に振り回されることが減り、自分の中の “軸” が静かに強くなっていく。
そして、どんなに考えて選んだ道でも、時間が経てば「あれでよかったのかな」と感じる瞬間がくる。
でも、それこそが人生の面白いところだと思います。
選択の価値は、結果ではなく、その後どう向き合うかで変わっていく。
4.後悔の中にある「正しさ」と「間違い」

もし “選択の正しさ” と “間違い” があるとするなら、それは 「どれだけ後悔を自分の中で整理できたか」 で決まるのかもしれません。
後悔を感じるということは、その選択に対して本気で考え、向き合っていた証拠です。
だから私は、後悔は失敗ではなく、誠実に生きた証だと思っています。
ただし、後悔には2つの形がある。
過去に縛られて動けなくなる「停滞の後悔」
未来の糧に変えて前へ進む「成長の後悔」
後者を選べる人は、後悔さえも人生の一部にできる。
そうやって少しずつ、自分の歩んできた道を“意味のあるもの”に変えていけるのだと思います。
そして、手放したと思っていたものも、新しい選択を重ねる中で形を変えて再び自分のもとに戻ってくることがあります。
それは「過去に戻る」ことではなく、「過去を生かす」こと。
失ったものの意味を学びとして取り戻すことこそ、成長の証なのです。
5.選んだ道を「正解」にしていく

手放したものを新しい形で取り戻す。
それは、後悔を受け入れた人だけが感じられる “静かな希望” だと思います。
どんな選択をしても、あとから振り返れば「本当にあれでよかったのか」と思う瞬間はあります。
でも、完璧な選択なんて存在しません。
大切なのは、選んだあとにどう生きるか。
正しさは、選んだ瞬間に決まるのではなく、その後の行動や姿勢によって、少しずつ“正解”に変わっていくものです。
うまくいかなかったとしても、そこから学んだこと、出会った人、感じた痛みが、次の選択をより確かなものにしてくれる。
そうやって “自分の選択を磨き続けること” が、最終的に人生そのものを豊かにしていくのだと思います。
だからこそ、過去を否定する必要はありません。
当時の自分は、その時のベストを尽くしていた。
その選択を信じて、一歩ずつ進み続ける。
それが、「選んだ道を正解にしていく」ということ。
選択は “終わり” ではなく、“生き方” そのものなのです。
まとめ
人生は、無数の選択でできています。
日々の小さな決断から、大きな人生の転機まで、私たちはいつも “何かを選びながら” 生きています。
自分が思う正しい選択を探そうとすればするほど、不安や迷いが生まれる。
けれど、それは「真剣に生きている証拠」です。
もし思い通りにいかなかったとしても、それは失敗ではなく、「今の自分を更新する機会」。選んだ道の先で感じる後悔や違和感も、自分の人生を見直すためのサインに過ぎません。
そして、過去の選択があったからこそ、今の自分がいる。
その積み重ねが、あなたの人生という物語をつくっていきます。
だから、次に迷ったときはこう考えてみてください。
「どんな選択をしても、最後にそれを“自分で正解にしていける力”が自分にはある」と。
あなたの人生を形づくるのは、“今この瞬間の選択” です。
その一歩が、また次の道をつくっていく。
選択を重ねるたびに、人生は確かに“前へ”進んでいます。
▶︎ お問い合わせはこちらから



コメント