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恐怖と向き合う力|経験から学んだ、成長のヒント③  

  • hirovideocreator
  • 10月9日
  • 読了時間: 6分

更新日:10月19日

〜 恐怖は“避けるもの”ではなく、“味方に変えられるもの” 〜


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はじめに


前回のブログでは「失敗」についてお話ししました。

失敗は挑戦の証であり、学びの入口だということ。

そして今回は、その挑戦と失敗の間にある「恐怖」について触れていきたいと思います。


挑戦をするとき、人は必ず恐怖を感じます。

それは決して弱さではなく、新しい自分へと変わろうとしているサインです。

恐怖をどう扱うかで、その後の成長の方向は大きく変わります。




▼ この記事でお話しすること:

  1. 恐怖とは何か 

    恐怖が本来持つ役割と、現代における“目に見えない不安”の正体

  2. 恐怖の構造を知る 

    挑戦の前と失敗の後で変わる、恐怖のかたちとその根底にある心理

  3. 初めて恐怖と対峙した瞬間 

    カナダ渡航時、英語の壁と向き合いながら感じた“挑戦の恐怖”の実体験

  4. 恐怖を味方に変える 

    恐怖をリスク管理と捉え、行動のエネルギーへと変える考え方

  5. 恐怖をエネルギーに変える思考法 

    ネガティブをポジティブに変える具体的な思考の切り替え方と実践的アプローチ

  6. まとめ 

    恐怖は成長のサイン。受け入れ、変換し、次の“選択”へとつなげる




  1. 恐怖とは何か

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恐怖とは、本来「危険を知らせるアラート」です。

動物が生き延びるために持つ、本能的な感情。

だから、恐怖自体は悪いものではありません。


しかし、現代社会で私たちが感じる多くの恐怖は“命の危険”ではありません。

たとえば、

  • 失敗したらどう思われるか

  • 周囲の期待に応えられないかもしれない

  • 自分の選択が間違っていたらどうしよう


こうした恐怖は、社会的な評価や自己否定への不安から生まれます。

恐怖は、見えない未来に対する心の反応。


だからこそ、それを理解しないまま押し込めようとすると、行動を止めるブレーキになってしまうのです。



  1. 恐怖の構造を知る

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恐怖を扱うためには、まず「何が怖いのか」を知ることが大切です。

挑戦の前と失敗の後では、恐怖の形がまったく違います。


挑戦する時の恐怖

①挑戦そのものが怖い 

 未知の世界、結果の見えない不確実性への不安。

周りからの圧力による恐怖 

 「失敗したらどう思われるか」「やめておけ」と言われる怖さ。

選択が間違っていたらという恐怖 

 「後悔したくない」という気持ちが、決断を鈍らせる。


失敗した時の恐怖

また同じ失敗を繰り返すのではないかという恐怖 

 自分の成長を信じられなくなる不安。

周りからの視線への恐怖 

 「また失敗してる」と思われることへのプレッシャー。

自分への信頼を失う恐怖 

 「自分にはできない」「努力しても報われない」と思ってしまう。


これらを一つずつ言葉にしていくと、恐怖は “漠然とした敵” から “理解できる現象” に変わっていきます。


形のあるものは、扱える。


これが、恐怖を乗り越える最初のステップです。



  1. 初めて恐怖と対峙した瞬間

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カナダ渡航のとき、最初に直面したのは「挑戦そのものへの恐怖」でした。

空港に着いてすぐのビザ審査で、英語で自分のことを説明しなければならなかったのです。


どんな質問をされるのか、どこまで答えなければいけないのか、全くわからない。

頭の中では「ちゃんと伝わらなかったらどうしよう」「もし審査に通らなかったら…」という不安が渦を巻いていました。


15年以上英語を使っていなかった私にとって、その場面はまさに“カナダでの恐怖との最初の対峙” でした。


けれど、逃げ道はありません。

話せないなりにも、とにかく伝えようという必死さだけを武器に、身振り手振りを交えながら言葉をつないでいきました。

相手の表情を読み取り、単語を並べ、なんとか意図を汲んでもらえたとき、胸の奥で少しだけ「やればできるかもしれない」という感覚が生まれたのを覚えています。


恐怖は確かにそこにありました。けれど、その瞬間、私は気づいたのです。

「恐怖を感じている=自分が本気で動いている証」だということに。


そしてその小さな成功体験が、“恐怖があっても一歩を踏み出せば、何かが変わる”という確信につながっていきました。



  1. 恐怖を味方に変える

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恐怖は、決して消すべきものではありません。

恐怖はリスク管理の一部だとも言えるのではないでしょうか。


「もし失敗したら」「もしうまくいかなかったら」――そう考えるからこそ、人は事前に準備をし、冷静に物事を見つめることができます。

恐怖を感じるということは、未来を見据え、真剣に向き合っている証拠なのです。


だからこそ、恐怖を否定するのではなく、受け入れることが大切。

そして、そのエネルギーを自分を動かす力に変えることが重要です。


恐怖を感じた瞬間に、「今、自分は大切なことに踏み込もうとしている」と気づければ、恐怖はあなたを止めるものではなく、集中力を高め、行動をより慎重に、より深くさせる “推進力” になります。


恐怖とは、あなたを守りながらも、前に進ませる二面性を持った感情。

うまく共存できたとき、恐怖は最も信頼できるパートナーになります。




  1. 恐怖をエネルギーに変える思考法

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恐怖は、見方を変えれば “成長のガソリン” です。

大切なのは、恐怖を感じたときにどう考え、どう向き合うか

思考の方向を少し変えるだけで、恐怖はあなたを止めるブレーキではなく、前に進む推進力に変わります。

その一部をご紹介します


ネガティブをポジティブに変換する。

「できない」ではなく「どうすればできるか」。「失敗したら」ではなく「成功したら何が変わるか」。

同じ状況でも、言葉の向きを変えるだけで、エネルギーの質は一気に変わります。


恐怖と少し距離を取る。

「これは一時的な反応だ」と客観的に眺めれば、冷静さを取り戻せます。感情に飲み込ま れず、理性の視点で物事を判断できるようになります。


ポジティブな言葉を自分にかける。

「自分はできる」「この経験には意味がある」と声に出すだけで、思考が現実を変える方向に動き出します。言葉は、自分の内側を整える“スイッチ”です。


今この瞬間に集中する。

恐怖は未来を考えるから生まれる。

だからこそ、“今” という一点に意識を戻す。

未来の不安ではなく、現在の行動に力を注ぐことで、恐怖は静かに力を失っていきます。


恐怖は消せない。けれど、どう受け取り、どう変換するかは自分で決められる。「これは自分を成長させる燃料だ」と思えた瞬間、恐怖はあなたの味方に変わります。



まとめ


恐怖は、成長のそばにいつもあります。

それは避けるべきものではなく、あなたが本気で何かに向かおうとしている証です。


恐怖を消す必要はありません。

ただ、その正体を知り、受け入れ、力に変える。

その一連のプロセスが、挑戦と失敗の循環を支える内面的な強さをつくります。


そしてこの「恐怖と向き合う力」が育ったとき、次に訪れるのは、“何に挑むかを選ぶ力” です。

恐怖を知り、受け入れた人だけが、自分の軸で選ぶ勇気を持てる。


次回予告


次回は “選択” についてお話ししていきます。次のブログを読む

どんな選択をするか――それが、あなたの未来を決める鍵になります。


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